近交係数血統表
親子Wの近交係数カラー血統表では
馬名の左側の記号と色は近交係数(インブリードの強さ)により以下のように表しています。
親子Wの近交係数 | 記号 | 色名 | カラー | コメント |
4001〜 | ★ | イタリアンレッド | インブリードが極端に強い | |
3201〜4000 | ■ | レッド | インブリードがかなり強い | |
2401〜3200 | ▲ | オレンジ | インブリードが強い | |
1601〜2400 | ● | イエロー | 平均的な配合 | |
801〜1600 | ◎ | 水色 | アウトブリード寄りの配合 | |
0〜800 | ○ | 薄い水色 | アウトブリードが強い |
近交係数の高い馬は赤系統,
近交係数の低い馬は水色で表示しています。
近交係数が高いほど色は濃くなります。
(赤系X水色)または(水色X赤系)の配合を理想的な配合として「基準交配」と呼びました。(宇田博士)
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記号について
血統表をカラーで表示できない時に使用します。
角が多いほうがインブリードが強い ★>■>▲>●>◎>○
黒塗りの方がインブリードが強いと覚えてください。
近交係数の求め方は大学の生物学の教科書にでているWrightの方式で計算した数値を
表記しやすくするために整数に変換したものです。(1以下の数字では扱いにくいので)
近交係数を正確に求めるために、7代分(255頭)の先祖をまずピックアップし、
7代までの馬のインブリード馬をすべて調べ、さらにそのインブリード馬の7代血統表から
2次近交係数を計算しておいてから、求める馬の近交係数を計算するので、
最高14代までの先祖を遡って計算しています。
そしてその馬の父母、祖父母の代についても基準交配を調べるために近交係数を計算します。
そのため近交係数を計算するには時間がかかります。
はじめてサラブレッドの生産に近交係数を取り入れたのは宇田博士(昭和40年代)ですが、
博士の計算方式は、Wrightの方式の計算が煩雑なため、簡便法をとっています。
現代においては簡便法よりもコンピュータで正確な方法で計算できるようになりました。
近交係数と基準交配について