指数活用方法
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指数DMの検証 Target指数
TigerOddsの最終レース日記
「総体は個々の部分の和より大きい」
(the whole is greater than the sum of its
parts)
「レイティング・ランキングの数理」
(Amy
N.Langville,Carl D Meyer編 2015年7月初版 共立出版)
の第14章にある格言です。
このページではこの格言のとおり、いくつかの予想項目(指数)を合併して、
単一のもっとよい指数を構築することを目的にしています。
1)ランキング集約(ranking aggregation)とは
個別のランキングリスト(指数)を数学的な技法を使って、
ひとつに集約させることを、ランキング集約(ranking
aggregation)と
呼びます。「rank
aggregation method」 でGoogleで検索すると、いろいろな手法が
研究されているようです。
実は、WARSでも1990年代、きんさん(WARSのハンドルネーム)が
エナジーというソフトでランキング集約に近い「買い目集約」を実現していました。
GoGyoでもいくつかの指数を集約させてみたいと思います。
2)指数の形式
GoGyoではTargetの外部指数形式(csvファイル)であれば, 日単位のファイルを取り入れることが出来ます。
レース単位・CSV形式各行が1レースで、行内はカンマで各データが区切られます。
データの先頭がレースID
12桁yyyymmddjjrr
14桁yyyymmddjjrrbb
16桁yyyymmddjjkknnrr
になります。
yyyy年 mm月 dd日 jj競馬場コード rrレース番号 kk回 nn日 bb馬番
以降は、馬番1番から頭数分の指数、あるいは指数と順位がカンマで区切られた形式です。
ex.指数のみレースID,馬番1の指数,馬番2の指数,.....
ex.指数+順位レースID,馬番1の指数,馬番1の順位,馬番2の指数,馬番2の順位.....
ファイル名はファイル識別文字(任意)+日付(8桁).csv
ファイルの格納場所はインストール先/指数/識別文字/識別文字++日付(8桁).csv
インストール先/指数/のフォルダにサブフォルダ(識別文字で)を先に作っておいてから指数を各フォルダへコピーしてください。
GoGyoの命令文 A=指数(識別文字);
で指数が読み込めるようになります。
3)指数の種類
2016年9月現在以下の指数を使うことができます。
Targetで作成した個別の指数なども2)の形式のファイルであれば取り入れることができます。
DM JRAVANデータマイニング 時計型指数 ★少ない値の方が優秀
KO 忽然の指数
ROT ローテーション指数 調教師の休み明けX戦目の勝率★
SZ 自然の指数
TE カツラギ指数
TM JRAVANデータマイニング 対戦型指数★
TSP 展開指数(後半) T(展開)SP(スパート)の略★
TST 展開指数(前半) T(展開)ST(スタート)の略★
UU 不自然の指数
★印のついた指数は鉄人1号の予想がアップされた後にダウンロード可能です。
GoGyo作者が作成した指数なので、アップするのに手間がかかっております。
GoGyoには過去1年分の★指数データをダウンロードする機能がありますが、
かなり時間がかかりますので暇な時にダウンロードしておいてください。
4)自作指数の読み込み
3)で取り扱う指数はGoGyoのプログラムで読み込む事ができます。
指数の読み込み命令は
英1文字=指数(指数識別文字)
例) A=
指数(SZ)
上の文はSZ(自然の指数)をAに格納する文です。
自作した独自の指数を登録して読み込むことも可能です。
たとえばXXXという指数を作り、GoGyoに読み込ませたいときは、
4)-1
インストールフォルダ/指数/XXX のフォルダを作る。
4)-2
指数ファイル名をXXX+日付.csvにする。(内容はTargetの外部指数形式)
例) XXX20160924.csv
4)-3
指数ファイルをインストールフォルダ/指数/XXX のフォルダにコピー
例) c:\program
files\oyako\GoGyo\指数\XXX\XXX20160924.csv として保存
4)-4
GoGyoの予想ファイル内の命令文を書いて読み込ませる。
A=指数(XXX)
5)指数の出力
GoGyoで作った指数をTargetの外部指数形式で出力することができます。
5)-1
まず指数を作る日付をカレンダーで選択します。
画面下の予想テーブルにデータが表示されることを確認
5)-2 予想ファイルを読み込みます。
1R分予想して買い目が出ることを確認
5)-3
検査項目comboboxから「指数出力」を選択
5)-4
検査項目comboboxの右側にある入力欄に 英1文字,指数名 を入力
英1文字は予想ファイル内の指数が格納されている英1文字。
指数名は任意
たとえば
c=合計(AB)
のように最終合計したcの値を指数、指数名をIRNとしたい時は
c,IRN
と入力してください。
英1文字は大文字小文字を区別しますので注意してください。
5)-5 [検査]ボタンをクリック
5)-6
1日分の指数を作成しますのでしばらく時間がかかります。
5)-7
出力した指数ファイルを開きますか?と聞かれるので、確認したい方は「OK」を選んでチェックしましょう。
6)外部指数を登録する方法
外部指数を登録する方法は2つあります。TARGETのZI指数で説明します。
1) tfjv/ZI_DATA/ZI******.CSVファイルをコピーしてGoGyo/指数/ZI フォルダにコピーする。
2) GoGyoの外部指数登録機能を使ってZI指数のあるフォルダを指定する。
この方法だとファイルをコピーしないでそのまま使えます。
まずGoGyoの[外部指数]タブをクリック
次に上の欄の指数名「ZI」とパス名「C:\tfjv\ZI_DATA」を入力して[指数登録]ボタンをクリック
そして指数表から指数名称とフォルダ名を確認して[設定保存]ボタンをクリック
ZI指数のファイル名は年が2桁しかありませんが、GoGyoで読み取れるようにしています。
年4桁が望ましいですが、年2桁でも大丈夫です。
あたらしく指数を設定した直後でGoGyoが指数を読み取れない場合は、
いったんGoGyoを閉じてGoGyoを再起動すると指数を読み込めるようになります。
7)ケンドールの順位相関係数(Kendall tau rank correlation)
2つの指数順位リストAと指数順位リストBがある時
GoGyoでは2つのAとBの間の相関をKendallの考えた順位相関係数γで
検査することができます。
γの範囲は-1<=γ<=1
完全一致の場合はγ
=1
完全不一致の場合はγ=−1
詳しい計算方法は下のページをご覧ください。
http://mathtrain.jp/kendall
このγを調べておけば
性格の違う指数を選びたい時、または似ている指数を選びたい時に役に立ちます。
GoGyoでの計算方法
2)-1
編集画面に I=順位(I) のように項目と順位を関連付ける。
ここではIJKLMの5項目のファクターを順位化した。
2)-2
検査方法をcomboboxで「ケンドールの係数」に指定
2)-3 検査項目文字を入力、ここでは5文字分を入力
2)-4
[検査開始ボタン]をクリックする。1日分のデータで検査します。
2)-5
買い目欄に検査結果が表示されます。
2つの予想項目についての組み合わせをすべて表示します。
γが1に近いほど、その予想項目は近いことを表します。
KとMは同じ指数にしたので、γ=0.998と計算されています。
1にならないのはなぜだろう?(^^:)
予想ファクター(指数)間の相関を調べることで、
その指数の性格や予想ファクターとの関連まで調べることが出来ます。
指数のリバースエンジニアリングみたいなこともケンドールで行えます。